
三つ星を獲得したシェフら
日本ミシュランタイヤは3月27日、『ミシュランガイド京都・大阪2025』(4月1日発売)の掲載店発表セレモニーを京都市のホテルオークラ京都で催し、09年(10年版)からスタートした京都・大阪で過去最多の469軒を掲載。三つ星は京都5店、大阪3店で、すべて昨年と同じ店が選ばれた。
京都の三つ星はいずれも日本料理の一子相伝なかむら、祇園さゝ木、菊乃井本店、瓢亭、未在。大阪は日本料理の柏屋大阪千里山、同じく太庵、イノベーティブのハジメ。二つ星は27店、一つ星は137店、価格以上の満足感が得られる料理を示すビブグルマン、環境への配慮や持続可能な料理提供に取り組むミシュラングリーンスターなどが掲載され、電子書籍版も同日に発売された。
セレモニーで、三つ星を獲得したハジメのオーナーシェフ・米田肇さんは「レストランは新しく作ることから始まるが、それを継続するのが難しく、大切なこと。日々、『今日提供した料理はこれで良かったのか』とチームのみんなと振り返っている。今回、評価されたことで少しは報われた。これからもがんばっていきたい」と喜びを表した。

『ミシュランガイド京都・大阪2025』©MICHELIN
書店支援につなげたい
メディア向け説明会で日本ミシュランタイヤ・須藤元社長は「今年は『EXPO2025大阪・関西万博』の開催を目前に控え、関西を訪れる多くの人に、京都・大阪の新しいおすすめを届けることができてうれしく思う」とあいさつ。
また、全国の書店に向けて、「デジタルが進むなか、日本はまだまだ紙の本が重宝され、私も紙が習慣づいている。ミシュランガイドは公式ウェブサイトやアプリ、電子書籍も出しているが、紙のファンはとても多い。微力ながら書店の支援になってほしい」とメッセージを寄せた。
同社・三輪唆矢佳執行役員も「日本語と英語の両表記なので、外国人観光客が書店を訪れる話も聞く。書店の新しい客層の開拓、発掘につながってほしい」と話した。