ひかりのくに(大阪市、岡本功社長)は4月11日、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」の事業プロデューサー・中島さち子氏による絵本『クララとそうぞうのき』を発刊する。著者の中島氏は、ジャズピアニスト・数学研究者・STEAM教育家・メディアアーティスト、企業経営者として国内外で多彩な活動を展開し、政府のさまざまな委員会等にも携わる。大阪・関西万博ではテーマ事業プロデューサーとして「いのちを高める」をテーマに、ゆらぎのある遊びや創造性の象徴としてクラゲを取り上げ、遊び、学び、芸術、環境問題などをわくわくしながら体験できる世界を作り出した。 さらに、館のテーマやそこに込めた思いをどういった形で多くの子どもたちに伝えることができるのかとの中島氏の思いと、幼児教育にも携わる大阪の出版社として万博に携わりたいと模索してきた同社の考えが合致し、絵本化が実現した。 同書は、葉も花もつけない木と暮らす主人公が、ペットボトルのごみを拾ったのをきっかけに日常から外の世界へと一歩をふみ出し、仲間との出会いを通じて自身の豊かな世界を広げ、創造の木に花を咲かせる再生の物語。「創造の木」はクラゲ館の中ほどに実際にそびえ立つ。 著者の中島氏は「多様な創造性が楽しくあふれる絵本。世界中のいろいろな人と共に歩んできた旅路がクララの目線で描かれています。ぜひクラゲ仲間になって、あなたなりの音を奏でてください」とコメントを寄せている。主要書店ほか、クラゲ館内のショップや会場内外のオフィシャルショップなどでの販売も予定している。 同社では書店に向けて、「万博のコーナーを設け、関連書と展開をおすすめしたい。リサイクルも意識した内容で、環境問題やSTEAM教育の側面も読み取ってほしい」としている。希望書店にはPOPを用意している。