
入社式の様子
日本出版販売は4月1日、2025年度の入社式を本社7階「オチャノバ」で開催した。今年度の新入社員は12人。入社式は先輩社員からのウエルカムメッセージ映像に始まり、役員からのエール、富樫健社長による祝辞と続き、最後は新入社員代表が「これからさまざまな経験をしていくなかで、いくつもの挫折を味わうと思うが、挫折こそ成長の始まり。あきらめたりくじけたりせず、自身のキャリアを自ら切り開いていける社会人になりたい」と決意表明で締めくくった。
富樫社長あいさつ要旨
私も今日から日販の社長に就任したので皆さんと同じ1年目。今日は皆さんに大きく二つのことを話したい。
一つ目は「働く」ということをどうとらえてほしいか。「箱根本箱」は約10年前、立ち上げに私も関わり非常に多くのことを学んだ。工期、予算との戦い、期待の声、温泉が止まるなどのトラブル。大変な日々だった。どうにか無事にオープンし、お客様や家族が泊まりにきて喜んでくれている姿を見て、その時に「生きていて良かった」と思えた。
皆さんにも、そんな風に思える経験をしてほしい。まずは「何のために働いているか」。会社のために自分があるのではなく、皆さんの人生の中に会社生活があることを忘れないでほしい。私たちは、皆さんが「日販に入社して良かった、働いていて良かった」と思える会社にしていきたい。

新入社員にメッセージを送る富樫社長
対話を大切に
二つ目は、「日販をどういう会社にしていきたいか」。「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける。」これが日販グループの経営理念。何よりも社員と企業文化を大切に思っている。
皆さん一人ひとりが財産であり、そんな皆さんが情熱を注ぎ続けられる会社であり続けたい。だから私たちは、仲間一人ひとりを大切にしているし、「人財集団」となって一緒に戦っていきたい。
何よりも、人を大事にする会社でありたい。なぜなら、皆さんこそが日販の最大の競争力であるから。そのために会社としても、今日から始まる研修や、配属後のOJT、働きやすい環境づくり、自分を磨くための学びの機会の提供など、あらゆる面で皆さんをサポートしていくことを約束する。
皆さんにもお願いしたいことがある。とにかく「対話」をしてほしい、コミュニケーションを大事にしてほしいということ。これから皆さんはいろいろな人に出会い、いろいろなことを感じるなかで、自ら心を開いて相手に信頼してもらうことはとても大事。そのことを忘れずに、対話を積極的にする人になってほしい。
この人と仕事をしたい、と思ってもらえること以上の武器はない。それぞれの個性を生かし、自分を信じて、相手に飛び込んでいくビジネスパーソンになってくれることを期待している。
オール日販が、皆さんと働けることを喜ばしく思っている。あらためて、入社おめでとう。同じ1年目同士、一緒に頑張っていこう。