神戸新聞社 人気連載童話が給食牛乳に!

2025年4月22日

 

ヴィッセルの「モーヴィ」とデブ猫ちゃん「マル」

 

 

 神戸新聞の人気連載童話「かなしきデブ猫ちゃん」(文=早見和真/絵=かのうかりん)とサッカーJ1クラブのヴィッセル神戸がコラボした学校給食用牛乳が4月から兵庫県内の小中学校で提供されている。県内約4割の公立小中学校に給食用牛乳を提供する共進牧場(神戸市)の協力を得て実現した。提供期間は1年間。


 パッケージは、デブ猫ちゃんのイラストを担当するかのうさんがデザイン。「本を読む楽しさを知ってほしい」というデブ猫ちゃんに込めた願いと、食による体作りの大切さを提唱するヴィッセル神戸の思いを早見さんが聞き取り、「本もミルクも栄養だ!」というメッセージにまとめた。


 デブ猫ちゃんは、子どもたちの活字離れが進む中、楽しく牛乳を飲みながら、物語に触れ、本を読む面白さや広い世界を知ること、人への思いやりを持つ大切さを伝えたい願いが込められているという。

 

今年から中国新聞で

 

 「かなしきデブ猫ちゃん」は、愛媛県松山市にある道後温泉に住む飼い猫「マル」が家を飛び出して、県内各地を旅する冒険物語。2018年から愛媛新聞で3年にわたり連載され、シーズンごとに絵本化された。22年4月から神戸新聞で連載が始まり、「マル」が兵庫県内を巡る冒険を繰り広げる。

 

 今年から舞台を広島県に移し、中国新聞で連載がスタートした。兵庫編はこれまでに『マルのはじまりの鐘』『マルの真夏のプレゼント』の2冊の絵本が刊行。5月末には最新作『マルの怪盗Xを追え!』の発売が予定されている。