必要は発明の母。この言葉を思い出した。コロナ禍のなか、ある回転すしチェーンで、入店から精算まで非接触ですむシステムを稼働したとのニュースがあった。
非タッチのセンサー付パネルで人数などを受付、店内のバーコードをスマホに読み込むと手元で料理が注文でき、皿の数はAI搭載カメラが数え、支払いはセルフレジで精算する。タッチパネルやセンサー、バーコード、電子マネーと使われている技術は従来からあるものだろう。活路を見出すため必死に考え、技術を組み合わせ新しいサービスが始まる。
発明とは言い難いかもしれないが、目の前の困難を乗り越えたい、現状を変えたいという人の思いが新しいものを生み出すのを目の当たりにしている。ただ、この取り組みが働く人の削減につながらないようにと願いたい。
【櫻井】
当紙の新聞週間特集で「働くママ」3人にインタビューしたが、とても興味深かった。ニュースは効率よくデジタル版で入手する一方、子どもたちの教育には紙の本や子ども新聞を使う。書店には「家族でよく行く」と、そろって口にした。日用品はほとんどネットで注文するのに、本はリアルな書店で選ぶ。聞いてみなければ分からない。
先日、所属するサッカーチームに30代の若手?が入ってきた。聞けば某出版社で週刊誌の編集部にいるという。休憩中、新聞や出版業界のデジタルへの取り組みを話すと、盛り上がった。さすがにうちの新聞を取れとは言わなかったが。
これらの出会いも、外出自粛のオンラインで得るのは、なかなか難しい。仕事(業界)でもプライベート(自宅)でも、もっと「外」に視野を広げていきたいものだ。
【増田】