当社が12月に開始するギフトブックキャンペーンは昨年に続く企画だが、今回はそのもの自体が贈り物になる164ページの冊子『ほんのきもちです』を作成し、著名人や書店、図書館員が選んだ贈りたい本を掲載。書店などを通して本を贈ることを提案する。
この冊子には本を贈ることに関する養老孟司さんやコシノジュンコさんなどのインタビューやコラムも掲載する。読書に向いた照明や椅子などの紹介もあり、ページを繰っていると本を読みたくなる。
また、ギフトブックが盛んな海外の書店も紹介している。パリ、ニューヨーク、フランクフルトの様子だが、いずれの地域でも本はプレゼントに欠かせないアイテムだ。とくにクリスマスには、贈答の習慣がないアメリカやフランスの人々もプレゼントを贈り合い、本は定番中の定番とのこと。
アメリカの書店では、そうした贈り物に豪華なラッピングはしないという。開けたときのサプライズのため中身が見えないようにはするが、もらったらすぐに破いて見せ合うからだ。
本は贈るのが難しいと言われる。しかし、美しい写真集や図鑑、レシピ本や絵本などは選ぶのも楽しいし、開けたときに華やかで、話題にできるなど、確かにプレゼントに向いている。そんなことが感じられるこの冊子で、気軽に本を贈ることを伝えてほしい。
【星野渉】