カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループで書籍購買データ分析サービス「DB Watch」を運営しているカタリスト・データ・パートナーズは、第三者割当増資でKADOKAWA、講談社、集英社、ポプラ社からの出資を受ける。
すでに同社には小学館、日販グループホールディングス、学研ホールディングス、富士山マガジンサービスが出資しており、TSUTAYAのためだけではない「オープン」なデータ活用を進めていくという。その手始めに来春「DB Watch」と日販のオープンネットワーク「WIN」を統合する。
今年を振り返ると、出版にまつわる提携のニュースが目立ったように思う。トーハンとメディアドゥ、さらにDNP。講談社・小学館・集英社と丸紅の新会社。岩波書店がポプラ社ロジスティクスに物流を委託するというニュースもあった。
他の年に比べて多かったのかどうかは調べていないが、印象に残る意外な組み合わせが複数あったことは確かだ。着実に変化の流れは速くなっており、コロナ禍とそれに伴うデジタル化が後押ししたことも間違いないだろう。
日本では驚くほど低くなっている感染者数も、増加している国が出ており、この先は不透明だ。しかし、変化の流れがさらに加速するであろうことは明らかである。
【星野渉】