「メテオフォール型開発」という言葉がある。詳しい意味はGoogleで検索すれば出てくるが、「ウォーターフォール型開発」のもじりだと思われる。「アジャイル開発」の障害にもなりがちだとか……。ITの絡んだプロジェクトの失敗では、こうした組織構造的な問題が見え隠れする。デジタル化やIT化に失敗した企業や業界の共通項なのかもしれない。由来はネット上でエンジニアが面白おかしく揶揄したものだが、現実問題としては笑えない。
プロジェクトマネジメントの観点からすれば、制御する者は必要だ。しかし、上手く機能しないケースも多々ある。「トップダウン」を否定するのは簡単だ。だが、最終的な決定者は誰なのかという話にもなる。現場判断のみで突き進むのはとてつもないリスクだ。
「トップダウン」と「ボトムアップ」、「縦割り」と「横串」、いつの時代も議論されている二項対立だが、結論が出ることはない気がする。
【鷲尾】