よく異名をもつスポーツ選手が多い。野球だと闘志メラメラで挑んでいくピッチャーを「炎のストッパー」とか俊足外野手を「青い稲妻」とか。相撲で言えば「黒豹」「ウルフ」「アリゲータ」など食いついたら離さないしつこい力士。圧倒的な実力と存在感で魅了され、虜になってしまう。
異名を付けられる選手は一流だ。80 年代後半から90 年代で活躍した二人のオリンピックアルペンスキー選手が忘れられない。一人は日本人女子川端選手。「弾丸娘」の異名を持つ。抜群のスピードとテクニックでポールをなぎ倒していく。まさに弾丸。もう一人はイタリア人男子トンバ選手。異名は「ダイナマイト男」または「爆弾野郎」。ちょっとミスしてタイムを落としてもすぐ体勢を戻し突っ込み大逆転。実況もトンバがゴールした瞬間「爆発したー!!」と絶叫するほどだった。
来月開催の北京オリンピック。どんな異名を持つ選手が現れるか楽しみ。
【 岩元】