【つぶや記】文化通信2022年3月22日付

2022年3月22日

 梅が盛りを過ぎ、風がきもちよい季節を迎えた。近所ではヒバリやヒヨドリ、オナガが赤い実をついばむ姿も見られ、そろそろ鶯の声も聞かれる頃合いか。毎年水路に自生するふきのとうも楽しみだ。

 

 わが菜園でも、冬野菜は子孫を残すために花を咲かせる準備に入ってきた。いわゆる「とう立ち」。白菜や大根、キャベツは真ん中から花茎が伸び、きれいな黄色の花をつける。ホウレンソウや小松菜、水菜は茎が細く硬くなり、それぞれ本来食べる部分の食味が落ちてしまう。ただ、アブラナ科の野菜はそのつぼみを収穫すると、意外に甘くやさしい味を楽しむことができる。作業をしながら、その場でつまんでいる。

 

 夏野菜の種蒔きも始まった。多めに蒔いて、元気な苗をさらに大きくするため間引きをする。小さいながら、この間引き菜も柔らかくておいしい。作り手だけが楽しめる味。皆さんにも野菜作りをお勧めしたい。

【櫻井】