【つぶや記】文化通信2022年5月31日付

2022年5月31日

 6月からペットショップなどで販売される犬や猫にマイクロチップの装着が義務化される。迷子犬(猫)の飼い主探し、安易な遺棄の抑止が目的。GPSではないため行方不明ペットの追跡はできないが、技術的には可能らしい。

 

 社会を揺るがす犯罪や大事故が発生するたびに「防犯カメラの大量設置」の議論が起こるが、毎度「プライバシー保護」に軍配が上がり立ち消えに。例年、子どもの行方不明者数は約千人とも言われる。ニュースになるのは視聴者、読者が目を引きそうなほんの一部ということだ。ペットに害がないなら、人間の子どもにGPSを埋め込むことは暴論か。

 

 海外では社員の指先にチップを埋め込み、コンピューターアクセスなどに活用する事例もあるという。さすがにGPSは問題だ、子どもだけでも実用化されれば山梨キャンプ場女児失踪など多くの事件が防げたかも知れない。

 

【堀雅視】