近くでありながら、訪れたことのない処はあるものです。其処に75 年前から営業している古書店があると知って、休日に出かけてみました。その店内は明るく、在庫は棚に納められていました。品揃えもよく、何冊か欲しい本もありましたが、又のことを考えて一冊だけ買いました。
店に雰囲気があるように、街にも雰囲気があるもので、その店の最寄り駅周辺は、街並みや店舗などにハイソな雰囲気がありました。運動を兼ねて隣駅まで歩きましたが、今度は駅周辺の雰囲気が変わって下町のようでした。同じ沿線の隣接地域にありながら、こんなにも違うものかと感心したほどです。
店や街に限らず、何にでも雰囲気はあるものですが、その人に合う合わないは止むを得ないこと。合うものにめぐり合えれば、あるいは提供できれば、幸いということなのでしょう。さてその街の雰囲気、どちらが合うかといえば……………
【近藤勲】