冬に因む音楽として良く取り上げられるのがアントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)作「四季」の第4番「冬」第一楽章ですね。激情のヴァイオリンソロと弦楽器全体で凍てつく雪の中を歩く人たちを描いているのは圧巻です。
そんな寒々しい曲を聴いていて、ふとクロード・モネ(1840-1926) の雪景色の作品を思い出します。モネと言えば多くの「睡蓮」の作品が有名ですが、ほのぼのとした「冬景色」の作品も多く、私はどちらかと言えばこちらの方が好みです。これらの作品を思い浮かべていると今度は前出「四季」冬の第2楽章を思い浮かべます。凍てつく冬から打って変わって冬の暖かな室内を描いた曲となっています。
これは私の癒され曲一押しの作品です。思考が行ったり来たりしている間に、もう2月の声が聞こえ始め、大寒波到来!まだ出していなかった最大防寒服を家中探して時間を費やす今日この頃です。
【田中良子】