本紙4面のコラム「アフター・コロナのデジタル広告」でも書いている「Chat(チャット)GPT」。今年に入り、新聞やテレビがこぞって取り上げているのを見ると、どうやらすごい代物らしい。それが「記者の仕事を奪うのでは?」と聞くと、なおさら気になる。
新聞業界でも数年前から、AIという言葉がよく出てくる。ちなみに当紙のデジタル版で「AI」「人工知能」を検索すると、たくさんの記事が引っかかる。読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞など。分野も幅広く、デジタルはもちろん編集、広告、事業そして「AI搭載型の輪転機」まで。
さて、「ChatGPT」が記者の仕事を奪うという話に戻るが、これまでもデジタルの進展で、同じようなことが言われてきたので、将来のことは分からない。ただ、AIの登場で新聞社が100年以上培ってきた「取材」や「編集」といった機能が、より輝き始めるだろうと確信している。
【増田朋】