「えっ!? いつの間に…」という話。「的を得る」と発言する人がいると、心の中で「使い方間違っているよ…」とつぶやく。しかしながら現在は誤用ではないらしい。「汚名返上」と「名誉挽回」もほぼ同じ意味と捉えてOK。「他力本願」、「敷居が高い」など長年、多くの人が誤って使用すると是認されるということだ。
グローバル社会、日本語の追求より、英語、中国語を学べといったメッセージかも知れない。各新聞社発行の新聞用語手引書で勉強した時間を返してほしいものだ。
片や政治に目を向けると「戸籍法改正」(キラキラネーム規制法)。どこまで複雑怪奇な読み方を認めるか侃々諤々な論争となっているが、近い将来、キラキラネーム世代が政界に進出する時代が到来するためそのような議論はナンセンス、オールOKになるだろう。その頃、花子、太郎といった素敵な名前が規制されるのだろうか。寂しいかぎりである。
【堀雅視】