無趣味の苦悩。老後に向けて「趣味を持たねば」と焦燥感。若い頃の休日はどれだけ疲労が蓄積していても草野球に、長距離ドライブ、B級グルメの食べ歩きなどアクティブに活動できていた。しかし、50 半ばで「走り」が必要なスポーツは膝が…、長時間運転は腰が…、グルメも量が食べられない。情けないかぎりである。
人気の「老後の趣味」を調べてみた。映画は長時間、椅子に座るのが苦手。旅行は行先にもよるが、先立つものが不安。スポーツ観戦は贔屓チームが弱いと余計にストレスが溜まり、死期が早まりそう。盆栽・園芸は性に合いそうにない。
言い訳をしている間にまた1歳年をとる。散々痛い目にあい、20 代で卒業した公営ギャンブル好きに戻ることだけは避けなければ。今からゲートボールを覚えて練習すれば、ルーキーイヤーから活躍できるだろうか。近所の人気者になることを目指し、生きがいとしよう。
【堀雅視】