【行雲流水】2023年12月12日付

2023年12月11日

 某月某日

 

 「ふるさと新聞アワード」の表彰パーティを上野・東天紅本店で開催。詳細は今週と後日の紙面に譲るが、表彰式の後は、各地からこの日のために上京した30名余りと審査員各氏が懇親を深める。

 

 丹波新聞・足立智和記者が、自らの受賞記事「『丹波』秋の味覚、人気度を調査」にある丹波篠山の黒枝豆を手摘みして持参してくれた。「検索すると10月半ばが人気のピークなんですが、実は今頃のものも美味しいんです」と。栗のようにほっくりと優しい甘みに各テーブルからは感嘆の声。グランプリを受賞した熊野新聞・西久保勢津子副編集長からいただいた、熊野古道の鈴を模した「鈴焼」もふっくら甘く美味しかった。感謝。

 

 某月某日

 

 新年号のインタビューのため、星野と二人、秋田魁新報社・佐川博之社長を訪ねる。来年150周年を迎えるとともに、50年ぶり2度目となる新聞大会の開催地となる意気込みを語る。プライベートでは、ジムで筋力増強すること12年、当初10㌔から始めたダンベルは今や30㌔を片手で上げる。同年代の当方は5㌔がやっと…。

 

 仙台に移動し一泊。夜の目的地は、「文化横丁」の老舗居酒屋『源氏』。「国盛」のにごり酒、「高清水」初しぼり、「浦霞」特別純米と、一杯毎に供される奴、刺身、おでんに、好物の海鞘の佃煮と麹漬けを追加する。昭和の佇まいに、女将の接客も凛としている。この店のためだけに仙台に来る価値あり。

 

 翌朝、河北新報社・一力雅彦社長を訪ねる。朝刊は値上げしたが、朝夕刊セットは据え置いた。夕刊は仙台圏に絞っているから配達効率が良く、〝仙台の地域紙〟として折込や広告営業も順調とのこと。また、今年10回大会となった「ツール・ド・東北」を主催するトップとして、毎週エアロバイクを漕いで鍛えているとも。お二人とも健康管理に余念がない。

 

 某月某日

 

 著名人が若者に向けて選書した『先輩の本棚』が出来上がる。

 

 巻頭言は今年も文字・活字文化推進機構・山口寿一理事長、選者には新たにイモトアヤコなど若手のほか、ジャパンタイムズ・末松弥奈子会長兼社長などが参加。有斐閣・江草貞治社長のコラム、「神田神保町案内」も面白い。角川ドワンゴ学園のN高、S高の全生徒、書店などで15万部を配布する。15日からは「本を買って当てよう!」プレゼント企画も始まる。

 

 皆様、佳いお年をお迎え下さい。