名古屋・栄に全面開業した「中日ビル」を取材。長く愛されてきたビルの建て替えで、名古屋初出店のテナントも多く、連日盛況というのも納得。2階にある日販「文喫 栄」も入場制限するほどだとか。以前は有料の書店?と見ていたが、空間や時間を買っているんだとこちらも納得◆数日後、リニューアルオープンした東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」を取材。本がずらっと並ぶ従来の書店の姿はない。若者やインバウンドがターゲット。彼らの好きなモノやコトが体験できる。グッズも場所代もけっこうな値段だが、好きな人にとっては二の次なのだろう◆動画やニュースも同様に、自分にとって価値のあるものならば、お金を払う人は増えている。サブスクの動画配信サービスの伸長なども、その流れだろう。無料でたくさんの人にというビジネスモデルは、BにもCにももう「得」ではないということか。 【増田朋】