某月某日
塩が好き過ぎて塩の専門家になってしまったという青山志穂さんの話を聞く。2016年11月初版の『日本と世界の塩の図鑑』(あさ出版)は7刷になったとか。
なぜ塩が大切なのか?①ミネラルは体内では作り出せないから経口摂取する必要がある。②塩は海水からできたミネラルの塊である。③特にマグネシウムはストレスにより、その5倍のカルシウムを道連れに骨から溶け出す。④血圧をあげるのはナトリウムの仕業。カリウムが体外に排塩してくれる。
結論=塩化ナトリウム以外のミネラルを豊富に含む質の良い塩を適量摂取する「減塩から適塩」。&私的学び=ストレス一杯の会議とヘボゴルフでは〝にがり〟を舐め、焼肉の後はバナナを食べよう。
某月某日
『味の手帖』巻頭の「宮内義彦対談」に同席する。ゲストは明治大学大学院・岡俊子専任教授。
宮内さん、「アメリカはMBAを取ると給料が格段にアップする〝卒業生の品質保証〟、日本はMBAを終えて転職してもさして上がらない〝入学生の品質保証〟の国」、とは云い得て妙。続いて岡さん、「以前は、アメリカでビジネス・スクールを修了すると年収何千万という感じだったが、今は例えばジョージア工科大学を出た後にGAFAMに入って3年ぐらいすると、それ以上に給料が上がる。ビジネス・スクールで2年間を過ごすよりいいと、入る人が少なくなってきているところもある」と。
昭和の文系オヤジは、最早なす術無し。来世は理系男子か女子に生まれて、「リケ恋」のちハッピーリタイアメントを目指したいものだ。
某月某日
宮古島東急ホテルがちょうど開業40周年となる週末に、友人夫婦3組6人で短い休暇を過ごす。
琉球放送・小禄邦男最高顧問からかつて伺った話を思い出す。「五島昇社長から、沖縄で一番美しいビーチを教えてほしいと頼まれて案内したのが、宮古島の前浜だった。クルーザーからザブンと飛び込み颯爽と泳ぐ五島さんの後を慌てて追う秘書…格好良かったよ」。
約300haの土地を購入し、ホテルがオープン、翌年トライアスロン大会が始まった。88年には、ハワイ島のゴルフ場同様、海越えのホールを設えた「エメラルドコーストゴルフリンクス」が開業。
今や東洋一と称される前浜ビーチ。ハワイ島・マウナラニリゾートとともに、私の憧れた五島昇会長の想いが宿る場所である。