小欄で紹介するほどの刺激的な出来事もなくベタな五輪ネタでご容赦を。開会式翌日、いきなり魅せてくれた柔道女子48㎏級の角田夏実選手。ルール改正によりタックル柔道は改善されたが、力が拮抗する選手の豪快な投げ技は簡単ではない。足技が主流となり指導狙いも目につく◆そんな中、角田選手の巴投げには思わず「マンガか!?」と叫び、すかさず腕挫十字固を決める姿に「プロレス!?」と声を上げた。「柔道はこうでなきゃ」と平成の三四郎・古賀稔彦さんを思い起こす◆阿部一二三選手の二連覇も圧巻と言うほかない。テレビニュースでは決勝シーンばかりが流れるが、真骨頂は準々決勝の鼻血アクシデント。同一箇所3度の出血は棄権となる不思議なルールの中、気合を入れ直して見事な大内刈で合わせ技一本。某紙は抜かりなく準決勝の様子も詳細に報じていた。新聞vsテレビのセンス対決は新聞に一本!【堀雅視】