【つぶや記】2024年11月18日付

2024年11月19日

 大阪書林御文庫講は300年前より住吉大社と大阪天満宮にある御文庫に初摺り本や版木を奉納。年1回ずつ、本の曝書(虫干し)、補修など担っている。先月の曝書は雨で中止。代わりに天神祭の歴史について話を聞く機会を得た◆宗教は創唱宗教(仏教、キリスト教他)と民間信仰(仏教、道教他)に分かれ、前者は開祖が教えを説き、それを守り続けるもの。対して後者は民衆から自然発生的に生まれたもので、天神さんは今では学問の神様として知られるが、天神信仰が生まれた頃は疫病退散、貴族が信仰するようになると和歌の神様と祀られ、江戸の庶民が学問をするようになると学問の神様に、さらに受験戦争期には受験の神様ともなった◆各時代の人々が神格を決めてきたそうだ。だから、「儲けさせて」「彼女が欲しい」でもOK。帰りに「腕時計が欲しい」と願いそうになったが、いつもの「家族をお見守りください」だけにしておいた。【櫻井俊宏】