NHKの8K番組『国宝へようこそ』の出版化!国宝の圧倒的なリアリティーを体感する美術愛蔵本シリーズ、発売!

2021年11月5日

株式会社NHK出版
1000件を超える国宝の中から名宝中の名宝を選定して美のディテールに迫る8K番組の出版化。豊富な高精細画像で国宝の精緻な美をていねいに再現し、胸前にひろげるページの中で、受け継がれてきた至宝をたっぷり鑑賞する。

法隆寺は1300年の厚み

『法隆寺』ページ紹介
『法隆寺』は、「五重塔」「金堂」「回廊」をめぐり、金堂内陣で「釈迦三蔵像」や「薬師如来坐像」、大宝蔵院で「百済観音像」「九面観音像」「伝橘夫人念持仏及び厨子」に対面する。現地を訪れても肉眼では残念ながらよく見えない建築の細部や、「釈迦三尊像」の迫力や、「天蓋」の精緻な美しさのリアリティーが、この本のなかには、ありありと、満ち満ちている。「百済観音像」や「九面観音像」の麗しさに、息をのむ。1300年を超える歳月の中で守り伝えられてきた聖徳太子ゆかりの至宝。それぞれの細部に宿る祈りの美を堪能する。

洛中洛外図屛風は戦国時代の京のリアル

『洛中洛外図屛風』ページ紹介
『洛中洛外図屛風』は、若き狩野永徳が描き、上杉家代々の家宝として伝えられてきた『上杉本 洛中洛外図屛風』の絵のなかを歩いていく。六曲一双の画中に描かれているのは2400人を超える人びと。しかし実物の屛風の前に立って目を凝らしても、1人ひとりの表情は読み取れない。描かれた人たちの大きさはわずか数センチ。けれどもその数センチの町衆の一人ひとりの表情が、本書の高精細の拡大図のなかではっきりと読み取ることができる。クローズアップによって、戦国時代の祇園祭の情景、当時の町衆のリアルな喜怒哀楽が浮かび上がる。

新しい発見

『洛中洛外図屛風』の解説を担当した佐多芳彦さん(立正大学教授)が次のように述べている。――『洛中洛外図屛風』は全体を見ていると気がつかないものの、部分部分で見ていくと、どこかで見たような絵に出会うことがある。それは、さまざまなテーマで描かれてきた絵が、この屛風の中にぎゅーっと押し込まれているから。ある意味では日本の大和絵の歴史が、この作品の中に封じ込められている。100人の人が見れば100通りの違った新たな面白みが発見できる――。新しい発見は『法隆寺』でも体感できる。たとえばヒノキの一枚板でつくられた金堂の扉。当時すでに樹齢1000年を超えていたと思われるヒノキの材がその後1300年を超えて堂舎を支えてきたのだ。その長大な歳月のリアリティーを、本書で紹介する木目のクローズアップ画像が雄弁に語る。「国宝へようこそ」。そして「法隆寺へようこそ」、「洛中洛外図屛風へようこそ」。

■商品情報


書名:NHK8K国宝へようこそ 法隆寺
出版社:NHK出版
発売日:2021年10月29日
定価:4,180円(税込)
仕様:菊倍判変型・上製
ページ数:144ページ(4c128+1c16)
ISBN:978-4-14-081864-0
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818642021.html


書名:NHK8K国宝へようこそ 洛中洛外図屛風
出版社:NHK出版
発売日:2021年10月29日
定価:4,180円(税込)
仕様:菊倍判変型・上製
ページ数:144ページ(4c128+1c16)
ISBN:978-4-14-081865-7
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818652021.html
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