株式会社集英社
集英社主催の新人文学賞「すばる文学賞」。本年度(第45回)の佳作に選ばれた、石田夏穂・著「我が友、スミス」が、第166回芥川龍之介賞にノミネートされました。
【「我が友、スミス」あらすじ】
U野は筋トレに励む会社員。Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、O島からNジムへの勧誘を受け、ボディ・ビル大会への出場を勧められる。「うちで鍛えたら、別の生き物になるよ」。O島の言葉に魅力を感じ、本格的に身体を鍛え始めるU野。しかし、筋トレと食事管理だけでなく、脱毛やボディ・タンニングをしたり、慣れない12cmのハイヒールを履いたりせねばならないことに戸惑いを覚える。
鍛錬の甲斐あって身体は引き締まっていくが、職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。彼女が決勝の舞台で取った行動とは?
世の価値観にハマらないラストに、確かな希望を感じる物語。
第166回芥川賞候補作「我が友、スミス」は、2022年1月19日(水)に、集英社から単行本として発売されることが決まりました。
【書誌情報】
書名:我が友、スミス
著者名:石田夏穂
定価:1,540円(10%税込)
発売日:2022年1月19日(水)
ISBN:978-4-08-771788-4
四六判 略フランス装
https://www.bungei.shueisha.co.jp/
【著者プロフィール】
石田夏穂(いしだ・かほ)
1991年埼玉県生まれ、東京都在住。東京工業大学工学部卒業。2021年「我が友、スミス」で第45回すばる文学賞佳作、22年に同作で単行本デビュー。
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