株式会社KADOKAWA
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、 2021年12月21日(火)に、第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作『デジタルリセット』(著・秋津朗)を発売します。
本書は、関係者を殺害しては新しい身分を手に入れ違う土地で暮らす=「リセット」を繰り返す連続殺人鬼の恐怖を扱った、サイコサスペンス長編小説です。「周囲の人間の評価を勝手につけ、一定のペナルティがたまったら殺す」という犯行ルールの斬新さと結末の意外性で、モニター審査員から圧倒的な支持を得て、第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉を受賞しました。
現役のシステムエンジニアである著者が、デジタル社会に感じている不安を描き切ったホラーをご堪能ください。
モニター審査員のコメント(抜粋)
・凄い作品だ。全く感情移入できない行動や考え方にゾクゾクする怖さを感じる。(TSUTAYA 栗俣力也氏)
・読み手にはわかる違和感は、けれど登場人物たちには気づけない。その差異が焦燥感となり、次のページをめくる手が止まりませんでした。(ジュンク堂書店名古屋店 清田彩乃氏)
・名前を変えて他の生活に入り込むストーリーがすごく引き込まれて後半イッキ読みでした。(丸善ラゾーナ川崎店 山田佳世子氏)
・犯人も、殺した方法も分かっている、それなのに先を知りたいと思わせるこの描写には圧巻と言わざるを得ないです。(紀伊國屋書店新宿本店 臼井沙輝子氏)
・デジタル技術に明るくなくても引き込まれます。そして読後人間不信になりますね……。(明正堂アトレ上野店 増山明子氏)
著者コメント(受賞の言葉より抜粋)
デジタル化した世で、消し去りたい過去のトラウマを持つ人物が、現在の生活がデジタル的に閾値を超えたと認識したら? そんな仮想世界を小説にしました。
『デジタルリセット』あらすじ
デジタル社会に警鐘を鳴らすシリアルキラーが誕生!
許すのは5回まで。次は即リセット――。理想の環境を求めるその男は、自らの基準にそぐわない人間や動物を殺しては、別の土地で新たな人生を始める「リセット」を繰り返していた。一方、フリープログラマーの相川譲治は、シングルマザーの姉親子の失踪に気付く。姉と同居していたはずの男の行方を追うが……。
著者プロフィール
秋津朗(あきつ ろう)
1960年兵庫県生まれ。現在ソフトウェア会社勤務。2021年、本書で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉を受賞し、デビュー。
「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」概要
歴史ある「横溝正史ミステリ大賞」と「日本ホラー小説大賞」を2019年に統合した新たな文学新人賞。エンターテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を募集します。読者賞は、最終候補作品の中から、モニター審査員(全国の書店員のうち、モニター登録されている方)による選考結果を踏まえて選出されます。
選考委員:綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、道尾秀介(敬称略・50音順)
書誌情報
デジタルリセット
著者:秋津 朗
発売:2021年12月21日(火)※電子書籍同日配信予定
定価:792円(10%税込)
体裁:角川ホラー文庫
頁数:352頁
カバー写真:Getty Images
装丁:原田郁麻
ISBN:978-4-04-111987-7
発行:株式会社KADOKAWA
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322107000431/
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