生誕100年 司馬遼太郎 好きな作品第1位は『坂の上の雲』(文春文庫)

2023年1月13日

株式会社文藝春秋

株式会社文藝春秋(本社:千代田区紀尾井町 社長:中部嘉人)は、司馬遼太郎著『坂の上の雲』(文春文庫)が、公益財団法人 司馬遼太郎記念財団が行った「『好きな司馬作品』アンケート」の第1位となったことをお知らせ致します。
今年は国民作家・司馬遼太郎氏の生誕100年。これにあわせ、司馬遼太郎記念財団は全国の読者を対象にインターネットによるアンケートを実施。小学生から90代まで幅広い年齢層からの回答が寄せられ、1月11日、以下の集計結果を発表しました。

1968年4月からの「坂の上の雲」新聞連載を間近に控えていたころの司馬さん

1位  『坂の上の雲』(文春文庫)
2位  『竜馬がゆく』(文春文庫)
3位  『燃えよ剣』 (新潮文庫、文藝春秋)
4位  『街道をゆく』(朝日文庫)
5位  『峠』(新潮文庫)
6位  『花神』(新潮文庫)
7位  『国盗り物語』(新潮文庫)
8位  『菜の花の沖』(文春文庫)
9位  『関ケ原』(新潮文庫)
10位 『世に棲む日日』(文春文庫)

『坂の上の雲』 司馬遼太郎著(全8巻)

1位『坂の上の雲』2位『竜馬がゆく』3位『燃えよ剣』で総回答数の半数近くを占め、初めて司馬作品を読んだ年代は10代、20代が6割。『坂の上の雲』は紙と電子で累計1988万部という発行部数となっています。『竜馬がゆく』は、鈴ノ木ユウ氏によりコミック化され、若い読者の支持も広がっており、司馬作品が世代を超えて読み継がれていることが示されたと言えるでしょう。

司馬遼太郎記念財団・上村洋行理事長のコメント
「司馬作品に希望や明るさ、勇気を感じてもらえているようだ。次の世代の方にもぜひ、作品を読んでもらえればと考えています」

司馬遼太郎(しば・りょうたろう)
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語部卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。
47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。
56年、日本芸術院会員。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。平成3年、文化功労者。5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没。
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