株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2023年2月17日に『朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術』(奥山晶二郎・著)を刊行しました。
誰もが発信できる時代に、読者とつながる文章術とは
SNSの発達により、誰もが発信できる時代になりました。WEBメディアも増え、世の中に発信されるニュースの量は昔に比べてかなり増えています。
そのうえ、SNSの投稿やWEBニュースがバズったことで商品が売れたり、会社の知名度が上がったり、企業にとって望ましい効果があることが増え、SNSやWEBでの発信はどの企業でも重要視されるようになりました。
そんななかで望んだ成果が出る発信をするにはどうしたらよいのでしょうか。
それには、読者と「つながる」ことが必要です。
「つながる」を、もっと具体的に言うと、
・「いいね!」や「シェア」をしてくれる
・自分のSNSやブログで話題にしてくれる
・会員登録をしてくれる
・商品を購入してくれる
・購入したうえで、商品をおすすめしてくれる
・メディアから取材がくる
・他社からビジネスの提案がくる
などです。
要は、「読み手の気持ちがちょっと変化して、それが何か行動として表れる」のです。
そのためには、「読まれる」文章とセットで、「つながる」文章が必要です。
人気メディア「withnews」創刊編集長が教える文章術
「withnews」とは、朝日新聞社が2014年、「新聞を読まない世代に届ける」「スマホで情報を得る世代に届ける」ために立ち上げたウェブメディアです。
スタートから5年で月間1億5000PVを達成し、マネタイズにも成功しています。
そんなwithnewsは、「ただ単に数字を追う」「バズらせてのしあがる」のではなく、ユーザーと「つながる」関係が生まれることを大切にしてきました。
本書はそんなwithnewsを立ち上げから8年勤め、月間1億5千万PV、マネタイズも成功させた創刊編集長である奥山晶二郎氏が、「読まれる」「つながる」文章の書き方から、そのためのネタの見つけ方、言葉の選び方、書き方のポイント、ユーザーとの付き合い方などをまとめたのが本書です。
TVアニメ化が決定しwithnewsでも連載されている「夜廻り猫」の作者・深谷かほるさんのイラストとともに紹介しています。
ツイッター20万人フォロワーの「たられば」(@tarareba722)さんも絶賛の一冊。
広報・PR担当者や自営業、フリーランスなど、発信をしていきたい人、発信に課題を感じている人は必読です。
★オチは早めに言う
何かをしながらスマホを見る、という状況では当然、集中力は落ちてしまいます。
目の前のコンテンツに飽きたユーザーはすぐ離脱しようとします。
でも、せっかく書いた文章なんだから、最後まで読んでほしい。
そこで、「山場となるオチ」をなるべくうしろにもっていく。じらして、じらして、ページをスクロールしてもらおうとする。そんな文章をよく目にします。
一見、正解のように見えます。でも、この工夫、実は必ずしもいい手段とはいえません。露骨に引っ張りすぎると、「もういいや」と、ユーザーはよけいに離脱するからです。
では、どうすればいいのか。
文章の頭から山場となるオチまでの距離をコンパクトに、文字数を少なくするのです。
何スクロールもしないとオチがわからないような仕組みは、ユーザーにとってストレスなのです。親切ではありません。オチを引き伸ばした揚げ句「なんだそんなことか」と思われてしまうリスクもあります。
それらを回避するため、「スマホ画面一つにおさまるくらいの文字数」を意識します。
タイトルも同様です。ウェブの記事のタイトルは「すごい○○」のように伏せ字にしたり、「衝撃の結果」という“隠す表現”に頼ったりするものが少なくありません。
しかし、核心部分を隠す手法は、ユーザーのストレスになります。
スマホで読んでもらいたいなら、オチを引き伸ばさない、タイトルで種明かしをしてしまうことをおすすめします。
★ドキッとする言葉の近くに未知の単語を配置する
タイトルは文字数が限られます。長すぎるとユーザーの頭に入ってこないし、短すぎると記事のよさを伝えられない。そこで、「ドキッとする言葉」を入れることをおすすめします。
例えば、「息子が突然、白目を…トゥレット症、当事者として体験した不安の日々」というタイトルでは、「白目を…」というフレーズでドキッとさせ、そのすぐうしろに未知の「トゥレット症」という言葉を配置しています。
ドキッとする言葉の近くに、未知の単語があると、逆に「何のことだろう?」と興味を抱いてもらえるからです。
ドキッとする言葉と未知の専門用語、2つの言葉を組み合わせることで、「トゥレット症」を知らない人、興味がない人にも関心をもってもらいやすくなります。
書籍概要
【目次】
1章 スマホという読まれる『場所』を意識する
2章 『身近感』『自分ごと化』で読まれる
3章 つながる文章には、まず『自分を出す』
4章 読まれた先でユーザーを動かすには?
5章 炎上やアンチともうまくやっていく
6章 マンガ、動画……文章以外でつながる
【著者情報】
奥山晶二郎(おくやま・しょうじろう)
サムライト取締役CCO(Chief Content Officer)/withnews創刊編集長
1977年北海道生まれ。立命館大学産業社会学部卒業後、 2000年朝日新聞社入社。
佐賀、山口、福岡と勤務し、2007年、社内公募をきっかけにデジタル部門へ異動。「asahi.com」の編集に携わり、「朝日新聞デジタル」の立ち上げ、動画、データジャーナリズム、SNS連動企画などを担当。2014年に「withnews」をスタートさせる。2020年5月に月間1 億5千万PV達成。2021年2月、見出し上にあった数字(UB)表示をやめ、数字獲得競争から距離を置く。PV数は減少するも、読者とのつながりが評価されて知名度は上昇、企業からのコラボ案件が増え、広告収入を増やす。2022年5月編集長交代、現在に至る。withnewsコラム「マスニッチの時代」連載中。朝日新聞朝刊オピニオン面コラム「メディア空間考」担当。共著に『フェイクニュースに震撼する民主主義』(大学教育出版)、『Web編集の教科書』(朝日新聞出版)。
【書籍情報】
タイトル:『朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術』
発売日:2023年2月17日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判/256ページ
ISBN:978-4-7993-2932-0
定価:1650円(税込)
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