2023年本屋大賞『発掘部門』で、田辺聖子『おちくぼ姫』(角川文庫)が「超発掘本!」を受賞!!

2023年4月6日
株式会社KADOKAWA
若い読者のために現代訳された、田辺流「王朝版シンデレラ」!

『ジョゼと虎と魚たち』(角川文庫)など多くの名作を持ち、芥川賞をはじめとする数多の文学賞を受賞した田辺聖子氏が、千年も昔の日本で書かれた『落窪物語』を現代語訳した王朝版シンデレラ物語『おちくぼ姫』。 本日2023年4月5日(水)、2023年本屋大賞『発掘部門』の投票結果が公式サイトにて発表され、本作品が「超発掘本!」に選ばれました。 ★本屋大賞公式サイト https://www.hontai.or.jp/ ★『発掘部門』投票結果ページ https://www.hontai.or.jp/find/vote2023.html ★『おちくぼ姫』情報ページ https://www.kadokawa.co.jp/product/199999131423/


※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています。
本屋大賞『発掘部門』は、ジャンルを問わず、2021年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選出。さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し「超発掘本!」として発表されます。





「運命の再会」という素敵な体験をされた、推薦者の未来屋書店名取店(宮城県)高橋あづさ様からのコメント全文

品出しの作業中に、ふとタイトルに目が行きました。そして、高校時代に読んだこの作品の思い出が蘇ってきました。
高3の受験生時代、なぜか自宅の本棚にあったこの作品をたまたま読んだのです。そして、その直後に受けた模試の古文の問題文が「落窪物語」。読みたてほやほやの私は淀みなく解答することが出来、なんと古文だけ満点を取るという偉業を達成させたのです。そんなことから、おちくぼ姫は私にとって特別な存在になりました。しかし大人になってすっかり忘れていた私に、本当に突然また姿を現しました。言うなれば運命の再会です。
改めて読み返してみると、今流行りの和製シンデレラストーリーではないですか。しかも、単行本の初版は私とほぼ同い年。それだけの年数が経っているにも関わらず、文章が全く色褪せていない。これぞ名作だと言える作品です。古典文学はハードルが高いけれど、このような現代語訳されたものから世界観を感じるのも素敵な体験になると思います。


2023年発掘部門「超発掘本!」 田辺聖子『おちくぼ姫』


※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています。




◆あらすじ
高貴な生まれにもかかわらず、意地わるな継母に縫い物ばかりさせられている貴族の姫君。落ちくぼんだ部屋にひとりぼっちで暮らす彼女は、邸の者からも「おちくぼ」と呼ばれていた……。そんなある日、都でも評判の貴公子が姫君の噂を聞きつけて求婚を! 熱心な貴公子に姫君の心も動かされるものの、さまざまな問題がたちはだかる。はたして二人の恋の行方は……? 若い読者のために現代訳された、田辺流「王朝版シンデレラ」!

◆書誌情報
作品名:おちくぼ姫
著者名:田辺聖子
発売日:1990年4月27日★電子書籍も配信中
定 価:484円(本体440円+税)
頁 数:240頁
体 裁:文庫判
レーベル名:角川文庫
ISBN:9784041314234
発 行:株式会社KADOKAWA
※カバーの絵柄は(株)かまわぬのてぬぐい柄を使用しています。


著者紹介

田辺聖子(たなべ せいこ)
1928年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞、98年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞を受賞。2000年文化功労者に。主な著書に『ジョゼと虎と魚たち』『ゆめはるか吉屋信子――秋灯机の上の幾山河』『むかし・あけぼの』『田辺聖子の小倉百人一首』他多数。08年には文化勲章を受賞。19年、91歳で永眠。


田辺聖子 角川文庫刊行作品(発行:株式会社KADOKAWA)

むかし・あけぼの 上
定 価:880円(本体800円+税)
ISBN:9784041314166
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/199999131416/

むかし・あけぼの 下
定 価:924円(本体840円+税)
ISBN:9784041314173
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/199999131417/

田辺聖子の小倉百人一首
定 価:792円(本体720円+税)
ISBN:9784041314241
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/199999131424/

ジョゼと虎と魚たち
定 価:660円(本体600円+税)
ISBN:9784041314180
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/199999131418/

人生は、だまし だまし
定 価:616円(本体560円+税)
ISBN:9784041314333
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/200401000387/

残花亭日暦
定 価:616円(本体560円+税)
ISBN:9784041314340
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/200512000263/

私の大阪八景
定 価:836円(本体760円+税)
ISBN:9784041061336
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/321706000355/

あかん男
定 価:748円(本体680円+税)
ISBN:9784041096765
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000373/

ほとけの心は妻ごころ
定 価:858円(本体780円+税)
ISBN:9784041096772
★作品情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000374/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

データ提供:PR TIMES

 本コーナーは、「PR TIMES」から提供を受けた企業・団体などのニュースリリースを原文のまま掲載しています。文化通信社が、掲載している製品やサービス等の購入や利用を推奨したり、その品質・内容を保証したりするものではありません。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。