オトバンクと日販 資本業務提携について合意

2023年4月25日

株式会社オトバンク
オーディオブックを活用し、新しい読書の楽しみ方をシニア世代へ

株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)と日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥村景二、以下「日販」)は、資本業務提携について合意したことをお知らせします。日本最大級のオーディオブックサービス「audiobook.jp」を手掛けているオトバンクと、国内最大規模の出版販売会社である日販は、「生涯読書」の理念のもと、オーディオブックを通じてシニア世代に読書の喜びを届けるとともに、健康寿命の延伸にも貢献してまいります。

(左:オトバンク代表久保田、右:日販代表奥村)

資本業務提携の背景

オトバンクは、「SDGs読書プロジェクト」(※1)を掲げ、紙・電子に続く第三の書籍であるオーディオブックを通じて学びと読書の機会を提供し、障害者差別解消法および読書バリアフリー法の理念の実現を目指してまいりました。 また、日販は、「人と文化のつながりを大切にして、すべての人の心に豊かさを届ける」というグループ経営理念のもと、豊かさの源となる本を全国の書店へ届けながら、本のみに留まらず、人が文化と出会うことによって生まれる歓びや豊かさを、様々な形で生活者に届けるサービスの開発に挑戦しています。 そこで、新たな文化である聴く本「オーディオブック」を、何らかの事情で目からの読書が難しい、耳から読書を楽しみたいすべての人にお届けすべく、オトバンクと日販の2社での資本業務提携が実現いたしました。 ※1.「「SDGs読書プロジェクト」本格始動 読書バリアフリー対応を考える図書館・自治体を募集(オトバンク、3月29日公開) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000034798.html

シニア世代に訴求する背景

現在、超高齢社会である日本では、4人に1人が65歳以上の高齢者です。さらに2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、「2025年問題」が生じると言われています。そんな現代において、高齢者の「心」と「体」を健やかに保ち、健康寿命を延ばしていくかは喫緊の課題です。 オトバンクは、創業者でもある会長の上田渉の祖父が緑内障により目での読書が困難となった経験を原点として、耳からでも読書を楽しめるオーディオブック事業を立ち上げ、拡大させてまいりました。現在、オトバンクが運営するオーディオブックサービス「audiobook.jp」は会員数が250万人を突破しています。 シニア世代においてもオーディオブックの利用は活発化しており、2022年に実施したシニアのオーディオブックユーザーへの調査によると、前年(2021年)と比べて利用時間が増えていると感じているシニアユーザーは4割で、1週間のうちにオーディオブックを聴く時間は平均10時間に到達し、6割のユーザーが「ほとんど毎日(43%)」「週4~5日(20%)」と聴いており(※2)、聴取が習慣化されていることがわかっています。 また、オトバンクと関西福祉科学大学との共同研究で、オーディオブックと運動のデュアルタスクにおいて、従来の認知症予防トレーニングと同等の脳血流活性が見られることも明らかになってきております。(※3) まずはオーディオブックを通じてシニア世代の健康寿命延伸に寄与するため、シニア世代がよりオーディオブックを活用しやすい環境・機会づくりや認知の向上を目指してまいります。 ※2. 60歳以上のユーザーの約4割『オーディオブック利用が増加』。デジタル慣れするスマートシニアが拡大傾向。<オーディオブック白書2022~シニア利用調査~>(オトバンク、2022年7月8日公開) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000034798.html ※3. オーディオブックと運動のデュアルタスクに、認知症予防トレーニングと同等の脳血流活性作用を新たに発見〈日本早期認知症学会で発表〉(オトバンク、2022年6月9日公開) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000034798.html

今後の取り組み

あらゆる世代や環境の方々に読書の楽しみをお届けする一つの選択肢として、オーディオブックを普及してまいります。まずは第一弾として、50代以上のミドルからシニア世代に向けて、オーディオブックを活用しやすい環境・機会づくりや認知の向上を目指します。 さらにオーディオブックの普及により、これまで本に触れてこなかった消費者へのアプローチを実現させ、出版市場全体の活性化に寄与します。2025年に控える超高齢化社会を背景に、視力の低下などを理由に読書から離れてしまっている世代の読書体験を、音を通じてより豊かに演出します。

各代表者のコメント

日本出版販売株式会社 代表取締役社長 奥村 景二

国内外の出版市場で音声コンテンツが注目される中、バリアフリー読書を体現されるオトバンク様と、同じ志をもって、人々の読書体験をもっと豊かにする挑戦ができることを大変嬉しく思います。 人生 100 年時代と言われる現代日本で、シニア世代へのサービス提供を皮切りに、人と文化の接点を創り出すビジネスを展開していくことで、新たな読者層を開拓していきます。これにより、読書文化の醸成と読書人口の底上げを実現し、出版業界全体の発展に貢献してまいります。 株式会社オトバンク 代表取締役社長 久保田裕也

日販様と共に、より多くの方に読書を楽しんでいただくための取り組みに挑戦できることを、大変楽しみにしています。オーディオブックを活用することで、今回のプロジェクトの理念である「生涯読書」の実現に少しでも貢献できればと思います。両者の強みを活かし、オンライン施策もオフラインでの施策を共に行い、出版業界の発展に貢献するため、全力を尽くしてまいります。

オーディオブックとは

オーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」です。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめます。 近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及で音声コンテンツの利用環境が急速に整ったことや、定額で様々な作品が聴き放題となるサブスクリプションプラン導入などを背景にオーディオブックの利用者が急増。現在、オーディオブックは、紙、電子書籍に続く、第3の書籍として広がりつつあります。 ・オーディオブック制作の様子からおすすめ作品までわかる!「まるわかり!オーディオブック」 https://bit.ly/3Xg8mFJ ・オーディオブックユーザーの声 audiobook.jp公式noteにて、50歳以上のオーディオブックユーザーへのインタビューを掲載しています。 https://note.com/audiobook/m/macb7490c116a

日本出版販売株式会社

日本出版販売は、1949年の創業より、書籍・雑誌の流通を通して日本の出版流通のインフラを構築してきた出版販売(取次)会社です。 近年では文具・雑貨の流通も担うだけでなく、オリジナルの文具・雑貨の開発や文化的プレイスのプロデュースなど、本から繋がる様々なモノ・コトを通じて、すべての人の心に豊かさを届けるために、様々な変化に合わせ、会社としても、流通としても変容していくことで、価値を届け続けています。 ■株式会社オトバンク

音声コンテンツを中心とした事業を展開し、「聞き入る文化の創造」「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」の達成を目指している、日本最大級の配信数を誇るオーディオブックカンパニーです。500社以上の出版社様と提携し、主な事業として、日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」でのオーディオブック販売をはじめ、オンラインブックガイド「新刊JP」(https://sinkan.jp/)を中心とした書籍プロモーション事業も行っています。https://www.otobank.co.jp/ audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)

株式会社オトバンクが運営する、日本最大級のオーディオブック配信サービスです。 2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。オーディオブックのカテゴリー普及に向けてプラットフォームの拡大を目指します。 2022年6月に会員数が250万人を突破。 https://audiobook.jp/ 【サービス概要】 ・サービス名称:「audiobook.jp」 ・サイトURL:https://audiobook.jp/ ・App Storeページ:https://app.audiobook.jp/ios ・Google Playページ:https://app.audiobook.jp/android ・料金体系: 聴き放題プランは、月額1,000円(税込)。入会から2週間は無料でご利用いただけます。 個別購入は作品ごとの購入が可能。(※単行本書籍とおよそ同価格帯(1,200円~1,500円)での配信が中心。)
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